以前、チェーンソーで切って倒した針葉樹の丸太を、ハンドウインチを駆使して別の場所に移動した。
この丸太は、直径が約40cmφ、長さが約3mあり、とても自分一人の力だけでは動かない。
チェーンソーで輪切りにしてしまえば運べるが、訳あって今回はこのままの状態で移動することにした。
幸い、切り倒した切り株が近くに数箇所あったので、まず切り株を支点にして丸太の片端にワイヤーをかけてハンドウインチで持ち上げた。
最初は丸太の先端をケーブル用ドラム（以前、仕事先から不要品をもらっておいた。）に乗せて、もう一端を押せば車輪のようになって動くかと思い、丸太を乗せてはみたものの・・・
当然、丸太は支点にした切り株の真下で持ち上がるため、ケーブルドラムに乗せたところで移動させたい方向に向くわけがない。
しかも移動させたい方向は、上り勾配で地面はフカフカで軟らかい。
片端が持ち上がった状態で、もう一端を右方向に振ろうと考えたが、その先には別の切り株が邪魔して無理。
仕方ないので別のドラムを横に倒して隣に置き、丸太を横に転がして乗せて、何とか切り株の隣に移動させた。
次に手前にある別の切り株にワイヤーを巻きつけ、丸太の後ろ端にワイヤーをかけてハンドウインチで引き寄せて縦方向に移動させた。
邪魔していた切り株（上の写真の左側にある切り株）に干渉しないところまで縦方向に引き寄せた後、逃がした側の丸太片端を持ち上げて少しずつ右方向に振った。
横方向に転がせる位置に微調整して、移動完了。
今回やった事、「丸太を移動する。」これだけの事だけれど・・・
丸太は重くて人力だけでは動かない。
ハンドウインチで引っ張るだけの単純な移動ではない。
頭をフル回転させて、移動手順を考えながら何とか目的を果たす事ができたが、考えた事の全てが思った通りにはいかないことを再認識した。
