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下肢静脈瘤の治療で病院に行ってみたら

昨日、病院に行った。

下肢静脈瘤が原因と思われるスネのかゆみがひどかったので、早起きして一時間もかけて車で血管外科の専門病院に向かった。

かゆみの症状は3週間以上前から出ていて、2週間前に病院に予約の電話したら「予約がいっぱいで今週・来週平日の受診は無理です。」と言われた。
隔週土曜日なら予約なしで受診できると言うので、かゆいのを我慢していて今回やっと行けることになった訳だ。

午前8時前に着いたので順番待ちをした。
受診する科の列には、知らないおじいさんが先頭で並んでいたため、自分は2番目だった。
おじいさんが、どこから来たの?的なことを話しかけてきたので、適当に軽い会話をした。

8時半に診療が開始したけど、予約の人達が先の受診となるため、最終的には12時過ぎまで4時間以上も待つ事になった。

診療開始時刻になって診察室前で待っているとき、自分の隣に座った見知らぬおばあちゃんから話しかけられた。
自分が待っている科の医者は、10時過ぎにならないと診療を開始しないと教えられた。

途中、トイレに行ったら、大きな病院だったのにも関わらず最初に話しかけてきたおじいさんと偶然一緒になった。
こんな偶然ってあるんだぁ。。。と思った。

12時を過ぎた頃、やっと予約の人の診療が終わり、自分の番号が「次の次」に表示された。
そして「次」の表示になり。。。。
約5分後、自分の前の番の人がついに診療室から出てきた。

これで自分の番か?
って思って診察室のディスプレイに自分の番号が表示されるのを今か今かと待っていた。

ピンポンっと音が鳴って表示が更新されたのをよく見ると・・・

何と、急に別の番号の人が割り込んで表示された。

その人が先に診察室に入っていった。
遅れて来た最後の予約の人だったようだ。

その人の診療が10分以上続いて、ついに終わった。

実に4時間待って、そしてやっと自分の番号が呼ばれた。

診療室に入って、血管外科専門の医者に症状を伝えて、かゆみで掻きむしってある患部のスネをみせたら何と。

医者:「んー、これはひどいなー。この症状はいつからだ?」

自分:「3週間前くらいからです。」
(自分は、下肢静脈瘤が原因の皮膚のかゆみかと予想していたので、事前に皮膚科へは行っていなかった。)

医者:「ココに静脈瘤はあるけれど、この状態じゃ診察できないな。」
    「先に皮膚科に行って皮膚の炎症を治してから来なさい。」
    「これだけひどいのに、何で皮膚科に行かなかったのか?」(と怒られた。)
    「靴下を脱いで足をみせて。」
    「爪も汚いし、水虫も・・・」
    「この病院にも皮膚科があるから予約して受診しなさい。」
    「治療して治った頃、そうだなぁ、一ヵ月後に予約を入れておくから。」

と、バッサリ切り捨てられ、診療はたった3分で終わった。
診療内容は、ほとんど皮膚状態の話。

撃沈。。。

何のために自分はこの病院に来たのか。。。
3週間もかゆみに耐えて、やっと下肢静脈瘤の治療に来たのに。

情けない気持ちで診察室から出て時計を見たら、12時半。
この病院に来てから実に4時間半以上が経過していた。

土曜日の診療は午前だけなので、売店のシャッターが降り始めた。
既に病院内はほとんど人がいなくなっていた。

850円の診療代を支払い、やりきれない気持ちで車に乗って家路に着いた。

 

午後3時、早速、地元の掛かりつけの皮膚科専門病院に行った。
ここでも午後の予約が先に呼ばれて行き、自分は一時間半待たされた。

待っている間、隣に座って待っていたおじいさんが、子供連れの若いお母さんに何やら話しかけていた。

自分の順番になり、診療室に入って患部を見せて白髪の医者と話をしていると・・・
奥隣の通路から医療事務の係りの若い女性が入ってくるなり、その白髪の医者にこう言った。

「先生、このカルテの書き方が間違っています、修正してください!」
と言い放って、誰かのカルテを医者の机の上に置いて行ってしまった。

急なことが目の前で起こり、自分はびっくりした。

医者は「えーっと、ああ、ココかあ。」とぶつぶつ言いながら修正して、カルテを持って行ってしまった。

医者が戻ってきて、話を続けていると、また同じ女性がカルテを持って来た。
「直っていません!まだ間違っています!」
と更に厳しい口調で机の上に投げ捨てるようにカルテを置いて行ってしまった。

診療がまた中断されてしまった。

医者は、またぶつぶつ言いながらカルテの記載を修正して、再度持って行った。

医者が戻ってきて、薬の使用方法の説明を聞いていたとき、またまた先ほどの女性がカルテを持ってやって来た。

「いい加減にしてください!直っていません!きちんと書いてください!」と掃き捨てる様に呆れた言い方でカルテを置いて行ってしまった。

医者は「全くもー、感じ悪いなぁ。。。」などと言って、三度目の正直とばかりにカルテを修正して持って行った。

自分に対する医者の対応は、「医師」の威厳を持った「先生」的な感じだった。

にも関わらず医者にクレームを3回も言いに来た係りの女性の振る舞いは、明らかに「医師」を見下していた。

今時の若い人の感覚を思い知らされた感じがした。
自分に納得がいかない時には、どこであろうと、どんな違う立場の人であろうと関係なく遠慮なしに言い放ってしまうんだなー、っと。

日本の現代社会の複雑で急激な変化により、人と人の関わり方も変わっている。
仕事の効率化とスピード化、間違いや失敗のない結果がすぐに求められる皆が忙しく働く時代。
ネットの普及、人との付き合い方をあまり経験しないのか?

昔のように、仕事の中に人間味があった時代とは違ってきている。
そんな中で育った今の若者は、精神的にそんな余裕がないのかなぁと思った。

それに対して、老人たちは気さくに自然に他人とコミニュケーションを取る。
生きてきた時代の環境が、今と違うからなのか?
ウィキペディアでは、コミニュケーションを「単に情報の伝達だけにとどまらず、情動的な共感」さらには相手の行動の制御をも幅広く含んでいる。」
と書かれている。

自分や自分の周りに起こった事で、いろいろ考えさせられる日だったなぁ。